荒む世の中
この頃、日本社会が荒んでしまっているように思えてならない。なぜ、ここまで荒んでしまったのか。先日、次のような悲惨な事件があった。
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駅前火だるま 職安職員「付きまとわれている」と相談
2009年7月9日5時0分
千葉県野田市の東武野田線梅郷(うめさと)駅近くで8日朝、ハローワーク(公共職業安定所)職員の女性(40)がガソリンのようなものをかけられた上で火をつけられ、重傷を負った事件で、事件前、女性が職場の同僚らに「職探しの相談に来た人に付きまとわれている」と話していたことがわかった。殺人未遂の疑いで逮捕された無職樊玉萍(ファン・ユウピン)容疑者(45)=千葉県柏市北柏=とみられ、県警は、仕事が見つからないことを逆恨みして犯行に及んだとみて調べている。
被害女性が勤務するハローワーク野田の所長らによると、女性は今年4月に現在の職場に異動するまで、同県柏市のハローワークプラザ柏で相談業務を担当していた。昨年8月ごろ、樊容疑者が同ハローワークに相談に訪れて知るようになったようだという。
樊容疑者とみられる女は、被害女性が異動してからも、少なくとも5、6回、ハローワーク野田に顔を出していたという。被害女性は「帰宅途中に見かけた」「視線を感じる」などと同僚らに打ち明けていた。ただ、具体的に危害を加えられたことはなかったという。
県警によると、樊容疑者は93年に日本人男性と結婚。97年に日本国籍を取得した。
<朝日新聞記事 :http://www.asahi.com/national/update/0708/TKY200907080404.html>
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無職の女性が、職を探しにハローワークに行き、そこで職を紹介してもらえないからといっての逆恨みが生んだ悲惨な事件だ。この事件を知ったとき、次のような危惧を抱いた。
①失業状況はここまでに深刻だったのか。
失業が深刻であることは、さまざまな経済統計の数値が示している。しかし、統計で走ることの出来ない現実がこの事件によって浮き彫りにされている。まず、日本社会の中で外国人(この場合は中国人)に対する差別は強く残されている。特に就職の面ではその差別は強い。失業などの負の側面はまず社会的な弱者に向けられる。この事件の加害者の女性は、そうした意味で、単に就職できなかったというだけでなく、社会状況から就職先がないということだけでなく、日本社会が彼女に与えた有形無形の差別を感じていたのであろう。当然、彼女のしたことはその責任を問われるべきことである。ただそうした法的責任の所在の問題とは別に、日本社会の「余裕」がほとんどなくなってしまっている現実があるということが、この事件によって象徴されているように思える。
②逆恨みで人に火を放つほどに、暴力が社会に蔓延しているのか。
恨みに思ったことをいかに晴らすかは、色々な方法があるだろう。お酒を飲んでクダを巻いて、忘れてしまうという方法もあるだろう。あるいはスポーツなど体を動かして忘れてしまうという方法もあるだろう。しかし近年、恨みを、恨みを抱かせた人物に対して晴らそうという傾向が強まっている。今回の事件では、火を放つというあまりに悲惨で卑劣な行為でもって、恨みを晴らそうとしている。しかも、被害者の女性に、そこまでの責任があるかどうかといえばないと考えざるを得ない。恨みを晴らすための手段があまりに過激で、常軌を逸している。暴力に訴えれば、どうなるかを考え直す必要があるのだろう。
暴力は暴力しか生み出さない。いかなる暴力でもそれを正当化することは出来ない。それは例え国家であってもだ。暴力の連鎖を断ち切るには、問題解決の手段として暴力を放棄することからしか始まらないのだ。にもかかわらず、日本社会にさまざまな暴力が蔓延しつつある。世の中が荒むはずだ。
今回の事件で多分、中国人だからなどという論評が強まるだろう。特に、筆者が忌み嫌う2チャンネラーたちはそうした批判を氏がちになるだろう。だがことの本質は異なる。中国人だったら、すべて人に火を放つのか、日本人であれば人に火を放たないのか、という問に自ら答えてみれば、自明なことだ。
社会に余裕がなくなり、あまりに荒んだ結果、その「ウサ」が社会の中のさらに弱い部分へと向けられてしまっているのだ。日本社会の構造と現状を考えた場合、その問題はあまりに深刻であるといわざるをえない。なぜ、そうなったのだろうか?
答えを知っている人がいれば教えて欲しい。この問題はあまりに深刻でかつ広いために、簡単には答えが見つけられないのかもしれない。
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コメント
この事件ばかりではない。去年熊本の大津町で、妻が愛人と組んで夫を単身赴任から帰省してきたのを待ち構えて刺し殺したという事件があった。完全犯罪を狙って強盗に見せかけ、子供の目の前で殺すという残虐なもので、動機は「邪魔者を消して夫の保険金で楽して暮らす」という鬼畜極まりないものであった。欲望の為には恩を仇で返すことを何とも思わない、これがヤクザみたいな反社会的集団によるものではなく、子供を20年も育てた社会性が身に付いているはずの普通の主婦レベルでの仕業というところに戦慄を覚える。人の命をゴミみたいに消してしまえる鬼畜が一般人の中に平気な顔をして潜り込んでいるという恐ろしい時代になってしまった。
投稿: 空海 | 2009年7月21日 (火) 00時51分
この事件ばかりではない。去年熊本の大津町で、妻が愛人と組んで夫を単身赴任から帰省してきたのを待ち構えて刺し殺したという事件があった。完全犯罪を狙って強盗に見せかけ、子供の目の前で殺すという残虐なもので、動機は「邪魔者を消して夫の保険金で楽して暮らす」という鬼畜極まりないものであった。欲望の為には恩を仇で返すことを何
投稿: 空海 | 2009年7月21日 (火) 06時35分