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2008年12月 3日 (水)

日本の政情不安

来年度予算の概要が明らかになった。現在の衆議院の議席の下になった前回の衆議院選挙の際、自民党は小泉総裁・首相(当時)の下で構造改革路線の継続とその前進を国民に公約した。結果、衆議院では自民党だけで3分の2以上の議席を有する対象を得た。

今回の予算編成では、小泉政権で公約した構造改革路線を転換する方向性を示した。現在の麻生政権は、小泉政権の3分の2以上という絶対多数の上に成立しえている政権だ。その麻生政権が、小泉政権のときとはいえ自民党の公約を「破棄」するのであれば、総辞職もしくは衆院解散を行い、国民に改めて信任されるように求めることが基本であろう。

ところが麻生首相は、記者会見でも例のごとく独りよがりの弁明に終始している。麻生首相は自分の都合が悪い時には笑顔を作るのだと分かるくらいに、不気味な笑顔で自説を滔々と繰り返す。論理的な矛盾を指摘されると、そこは記者の理解不足だと切り返す。責任は記者にあり、自分ではないといいたいのだろう。今の政策運営上の混迷も、ご自身の責任などではなく、麻生首相の言っていることを理解できない国民が悪いのだ、と思われているのであろう。

政治家は、特に内閣総理大臣の職にいる政治家は、権力を持つ公人でもある。公人には、(麻生首相流に言えば)アカウンタビリティーが求められるのだ。つまり国民になぜこの政策をしようとしているのかを理解してもらえるように説明する義務と責任があるのだ。麻生首相はどうもそのあたりを全く理解していないようだ。

自民党の内部に首相の思うように動かない人がいる(多い)のは当たり前だ。そこを政治的指導力をもって指揮するものがリーダーだ。その資質に麻生首相は、決定的に欠けているに違いない。よくも、総理大臣にまでなれたものだ。

タイでの政治もひどいが、それ以上に日本政治の混迷振りはひどい。あきれてしまう。民主党が「4人目」と言っていたが、その予想は別の意味で当たっているのかもしれない。麻生政権では来年度の予算編成は出来ないだろう。でも権力には留まりたいと麻生首相は思っているだろうから、3月という最も政治的空白を避けなければならない時に、解散総選挙が実施されるように思う。

見苦しい限りだ、Aさんは。

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